せん妄とは
2016年6月 2日
せん妄(せんもう)とは、老年期に多く出現するものです。
突然人が変わったかのように、まとまりのない言動がみられたりします。
軽度の意識障害(意識混濁)に、錯覚、幻覚、妄想、興奮状態などが加わった症状を指して呼びます。
比較的急速に、数時間から数日間で発現します。
せん妄が発症する原因は、環境の変化や身体状態の変化に関連しています。
具体的には、中毒(アルコール等)、投薬の変更、手術後、熱性疾患、感染症、代謝障害等、大脳に何らかの機能的変化を急性にもたらすものが挙げられます。
よって、せん妄の治療としては、
大脳に影響を与えている原因そのものを取り除くことから始まるとも言えるでしょう。 若年層での発症は、多くの場合、1週間程度の持続で済みますが、
老年期における発症は、その症状の発現そのものは軽度ですが、
長期間に渡って持続してしまう傾向が見られますので、早めの治療が望ましいです。